Exercise Memo・・・フォーメーションの研究-8:アイ・フォーメーション【I-Formation】
                                                       ・・・次のメニューへTennisのHOMEへ戻る


2006ウインブルドン女子ダブルスを観戦し、I-Formationをたびたび眼にしました。
「オーストラリアンフォーメーション:Au-F」の変化形で「アメリカン・フォーメーション」とも呼ばれている(?)ようですが、語源・定義などの真偽は定かではありません。
Au-Fの前衛が、基本的にクロスへのリターンを消すポジション(図中の灰色)に立つのに対し、I-Fの前衛は中央(青色)に陣取ります。
サーブがネットを越えるまで低く身を屈めて。・・・これ結構疲れます。
図の青いラインはサーブがセンターに入った場合、橙のラインはワイドに入った場合のリターンコースの可能性です。
図で明らかな通り、敢えて両サイドに隙を作っているようにも見え、ABペアにとってリスキーな戦略のように感じますが、それ以上に相手ペアへの心理的な撹乱効果があるのでしょう。レシーバーは、どちらにでも打てる半面、が動く方向と一致してしまえば恰好の餌食となるわけです。
実戦で試してみると、確かにレシーバーは通常の陣形の時より迷うようです。
どんな陣形でも、パートナーとの連携次第では全く意味を成さないのは言うまでも有りませんが、この普通ではない陣形は意外な効果もあるのではと思い、練習にも取り入れ始めました。普段あまりポーチなどの積極的な動きの無いプレーヤーも、I-Fではとにかくどちらかに動かなければならないので、結果はともかくよく動きました。
能動的に動く事でダブルスを理解する事につながればと思っています。
・・・次のメニューへTennisのHOMEへ戻る